2021年 淡路島、真冬のアジ釣り雑感

1.2021年 5月の連休 淡路島での釣り 
 
 こんにちは! 一平です。
2021年、新型コロナウィルスの猛威は相変わらずですが、釣りは比較的ソーシャルディスタンスが取りやすく、釣り人は減少していないようです。むしろ釣りをする人が増えているように感じます。

2021年5月4日、兵庫県には新型コロナ感染症に関して「緊急事態宣言」が出されていて、平磯海釣づり公園は閉鎖なので、淡路島の洲本、炬口(写真―1)にアジを狙いに釣行しました。
しかし、こちらも閉園になっていて、車の出入り口はすべて閉鎖されていました。まさかと思いましたが、広い洲本漁港一帯が、閉園の様です。

淡路島、炬口漁港 写真

写真ー1 淡路島、炬口漁港公園内(2018年11月30日)
(トイレも駐車場もあり、釣りやすい場所です)

 
 5月の連休中というので釣り人も多く、前夜から不心得者が閉鎖ロープを解いて炬口公園内に車が十数台も侵入し、警察が出動し大騒ぎになったとのこと。
入口には警備員さんがいて、今日は洲本で釣りはあきらめた方が良いというので、洲本港から少し離れたサントピアマリーナがある古茂江に行きました。行ってみて「あ!」と驚きました。埋立地一帯の波止には、車がぎっしり、ここも諦めざるを得ませんでした。

すべての漁港が、閉鎖されているわけではなくて、公園になっているところがダメなようなので引き返して、次に志筑の広大な埋め立て地、生穂新島に行きました。

埋立地の中は広大なのですが、少なく見積もっても五百人を超える人々が釣りをしたり、テントを張って家族連れで、のんびりと過ごしています。
いや、千人を超えているかもしれません。淡路島で、こんな光景は、一平は見たことがありません。聞いてみると、皆さん昨日の夜からあるいは朝の3時ごろから家を出て、子供連れで遊びに来ているとのこと。釣りのできる余地はもうありません。
コロナで外出を控えていた人々が、5月の連休中ということもあり、淡路島にどっと押し寄せたようです。改めて、緊急事態宣言の影響の大きさを実感しました。

 せっかく淡路島に来たので、次は仮屋漁港、岩屋漁港と回りましたがどこも人が溢れて釣りの余地がありません。
今度は、東海岸から西海岸に回り、とうとう昔よく通った室津漁港まで行ってみました。
どこも人が溢れているのに、ここは釣り人が5人ほどと非常に少なかったです。
大きな港を埋め立ててからは、あまり魚は釣れなくなったとは聞いていましたが、淡路島に入ってからすでに3時間余り車でうろうろし、うんざりしていたので、ここで釣ることにしました。
しかし、これだけ釣り人が少ないというのは、逆に言えば釣れないということですね。
結果は、予想通り全く釣れませんでしたが、天気も良くのんびりと過ごしました。
2時過ぎにもう、釣る気は失せていたので息子と相談し、早めに釣りは切り上げて帰宅しました。
その夜のニュースで、淡路島から神戸方面行上りの明石大橋は夕方から大渋滞になったとのこと。早めに切り上げて正解でした。

2.2021年 真冬のアジ釣り 淡路島 
 
 一平は、1月から~3月までは、水温も低く真鯛がほとんど釣れないので、毎年カンダイ釣りを平磯海釣づり公園で楽しんでいました。カンダイ釣りは、真冬の日中でも釣れるので、暖かい日にゆっくりと日が昇ってから釣りに出かけることにしていました。

しかし、少しマンネリになってきたので、2021年は、大きなアジが淡路島で釣れていると聞いて「真冬のアジ釣り」に挑戦しました。釣りはもちろん「ウキ付きの飛ばしサビキ釣り」です。
地元の人からの情報では、この時期にアジが良く釣れるのは、淡路島の岩屋港
(写真―2)、おのころ愛ランド、洲本港周辺ということでした。
釣行したのは、1月21日、25日、28日、そして2月は12日、24日、3月は11日で場所は淡路島の岩屋港(写真ー2)か翼港(写真―6)です。

写真ー2 1月の淡路島、岩屋港(2021年1月25日)

写真ー2 1月の淡路島、岩屋港(2021年1月25日)

 1月はアジが良く釣れ20cmオーバーも時々交じり、釣果も上々でした。時々サバの
30cm級が釣れたり、イワシも交じって結構楽しめました。真冬の釣りたてのアジは、フライにしても一夜干しにしても、何とも言えず美味しかったです。

2月の12日(金)は、朝4時半に起きて6時に釣り場に着きましたが、岩屋の一文字には多くの釣り人がすでに渡船で渡っており、寒い、真っ暗闇の中に多くのウキの蛍光ライトが飛び交っていました。
私の隣の釣り人は、大阪からやってきて、朝4時から釣っているとのことでした。
しかし、なぜか3月に入るとだんだんと釣れなくなり、3月の終わりごろになるとあんなにたくさん群れていた釣り人さえもほとんどいなくなりました。

アジは回遊魚で、夏から秋にかけての高水温期に堤防に接近してきます。
しかし、真冬に岩屋港やおのころ愛ランド、洲本漁港でなぜアジが群れてくるのでしょうか。湾内の水温が他に比べて高いのか、エサが豊富なのか、あるいは釣り人が群れて、寄せエサが撒かれて港内に居着くからだろうか。原因を突き止めたいところです。

 しかし、これで味(アジ)をしめてアジを本格的に狙ってみようと思い立ちました。
昨今、振出の長竿でウキを流して釣るタイプの釣りは、だんだん少なくなってきています。その一方で、広い世代にわたって、特に若い世代を中心に、短い竿を駆使するルアー釣りが、爆発的に伸びました。
まさにここ数十年で釣りの世界で革命が起こりました。エサが要らない、手が汚れない、ゲーム感覚で釣りができるなどいろいろな魅力があります。

釣りの雑誌として、52年間も続いてきた「関西の釣り」(岳洋社)も2016年5月で廃刊となりました。格調高く釣りの専門誌として、長く読者の心をつかんできましたが、時代の波に乗れなかったようです。
その反面、ルアー釣りの専門雑誌、週刊誌などは書店にあふれかえっています。

 一平も、ルアー釣りに興味を持ち、一時「ライトショアジギング」に挑戦しました。
2ピースの竿やリールから始まって、数多くのルアーも揃えました。PEの結び方や、今までの釣りにはなかったスプリットリングやスナップ、アシストフックなどの扱いも覚え、挑戦しました。
しかし、ルアーと言ってもミノー、シャッド、シンキングペンシル、バイブレーション、スピンテール、メタルジグ、トップウォーター、ワーム等いろいろなジャンルがあり、さらに
それぞれのジャンルの中に様々な種類のルアーがあり、釣る魚によって使い分けが必要でした。とりあえず対象魚をスズキに絞ってみたものの、これまた夜間の釣りが中心となるなど、昼間の平磯海釣づり公園を主戦場としている一平には、荷が重かったようです。

努力が足りなかったのか資質がないのか、あまり成果が上がりませんでした。
この釣りは、やはり青物が群れている所や、夜のスズキ狙いに分があり、時と場所が大変重要です。そして、意外と体力が必要です。
平磯海釣づり公園には、夏から秋のシーズンに多くの青物狙いのルアーマンが訪れますが、釣果という点では、一平だけでなく他の釣り人もイマイチのようです。
何十人もの中でほんのわずかの人しか、いい思いをしていないのを何度も目撃しています。

確かに、釣れた時の爽快感は抜群なのですが、釣果はなかなか上がりません。
釣りは第一に「場所」なので、今度は青物の釣れそうな淡路島の翼港、岩屋の一文字などにも何度か行きました。
しかし、こういうところは人が溢れていて、しかも上級者は広い範囲を探るので、相当離れていても嫌な顔をされ、筋骨隆々とした強面のお兄さんに「あっちに行ってくれ」と言われ、気まずい思いを何度かしました。
また、何百回/日 もの遠投を繰り返すには、相当強靭な体力も必要で、自分には向いていないのではないかと思い始め、一時中断しました。

 そんな時、淡路島の岩屋で真冬に、20㎝を超えるアジが釣れると聞いて、冒頭に述べたように釣行し、いい思いをしました。そこで、今度は、サビキ釣りではなく、「アジング」に挑戦しようと思い立ちました。
アジングは、ワームの種類、サイズ等が豊富で、本物そっくりのワームがあったり、これなら面白く釣れるのではと考えました。もちろんいくら本物そっくりのルアーだけでは釣れないことは明らかです。魚は目が悪いし、彼らがエサと認識するには形のリアルさよりも、エサのアクションや形状から発生する波動や臭いなどの方がはるかに重要です。

従って、誘い方や棚の考え方、魚の習性などを知ることが重要です。そこでまず、アジングプロの家部(やべ)克己氏や大村卓也氏などのYouTubeを見て、研究しました。
特に大村氏のYuoTubeは、説明が丁寧で論理的で大変面白く、大いに参考になりました。
とうとう、いつもの悪い癖が出てきて、釣り店通いとパソコンのにらめっこが始まりました。
ジグヘッドの重さ、フックサイズ、ワームサイズ、カラーなどを組み合わせ、ローテーションすれば低活性時でも釣果が得られるようです。
しかし、ワームの種類、カラー、長さがまちまちでどれを選べばよいかと迷います。またワームを取り付けるジグヘッドも各メーカーによって針の種類、形状、重さが違います。この2つを考えただけでも、組み合わせは何万となります。例えば、

ジグヘッド: 針の種類(数十種類)×針の形状(数十種類)×重さ(数十種類)
ワーム: 形状(数十種類)×色(数十種類)×長さ(数十種類)

以上だけで、ワームとジグヘッドの組み合わせは、それぞれ10種類ずつとしても(実際にはもっとありますが)10×10×10×10×10×10=100万種類もの組み合わせとなります。
これらの例を、写真3~写真5に示します。

写真―3には、一平が購入したジグヘッドの一例を示します。重量は0.3g~3g程度が多いですが、0.3g、0.4g、0.6g、0.8g・・・と多くの種類があり、形状も写真―3の下に示すようにいろいろなものがあります。もちろん針の形状も様々です。
写真―4には、ワームの一例を示しますが、これも形状、色、長さなど多くの種類があります。これらを写真―5のように組み合わせて使いますが、組み合わせは膨大となります。

これらを効率よく組み合わせて、ルアーでいつでも釣れる状態になるまでは、相当な時間とお金と労力がかかりそうです。

写真ー3 一平が購入したジグヘッドの一例

写真ー3 一平が購入したジグヘッドの一例

 アジング専用の竿をそろえ、リールを準備し、PEの糸を巻き、ジグヘッドやワーム、シンカーなどをそろえました。(ジグヘッドもワームも一種類の一袋で約300~600円くらいです)

写真ー4 一平の購入したワームの一例

写真ー4 一平の購入したワームの一例

写真ー5 ジグヘッドとワームの組み合わせ一例

写真ー5 ジグヘッドとワームの組み合わせ一例

 もちろん釣るのはアジが主体です。それ以外はほとんど釣れません。釣れないというよりはアジ専用で釣っているのですから当たり前ですね。もちろん外道でメバルとかベラが、かかってくることがありますが・・・
一平は、釣りをゲームとして楽しむのではなくて、大きなアジを釣って美味しく食べることの方が目的です。
しかし、比較的大きなアジを昼間に釣るのは難しく、釣行は夜間が主です。すると、今度はライトや救命具や蛍光ウキなども必要です。

2か月以上かかって、やっと準備を完了しました。
もちろんその間に、池で投げ方や誘いの練習をし、ジグヘッドだけでは遠くに飛ばないのでシンカーやシャロ―フリークを付けて投げては、感覚をつかむ練習もしました。

ところが、たまたまでしたが、昼間にアジを釣りに行くと、自分が一匹を釣ろうとしている時に、すぐ横で、子供たちがサビキ釣りでバンバンアジを釣っているのに出くわしました。
全く別の簡単な方法で、いくらでも釣れるのです。そしてエサがどんどん撒かれている時は、疑似餌のワームにはほとんど食いつきません。

しかもサビキ釣りの道具は、3,000円もあれば竿とリールとサビキ仕掛けをセットにしたものが買えるのです。
アジを釣るだけなら、サビキ釣りの方がよっぽどよく釣れます。

写真ー6 淡路島、翼港(2021年3月21日)

写真ー6 淡路島、翼港(2021年3月21日)

 昨今では、釣りは魚を釣ることから、釣るのを楽しむゲームになってきているようです。
アジングで釣った人が、アジをすぐ逃がしている光景を見ていると、ますますその思いは強くなってきます。
新しい釣りをしたいとは思いますが、どうもメーカーの戦略にはまってしまっているような気がしてなりません。次から次へと新しいワームやジグヘッドが生み出されていて、買いたい気持ちになってしまいます。ワームもジグヘッドもシンカーも、どれも抜群に綺麗な袋に入っていて、それぞれが美しいので、これを集めて眺めているだけで満足な気持ちになってしまいます。もっといろいろなものを集めたくもなります。
ある場所では、〇というルアーが良く釣れる。アジ釣りには〇ルアーが必携という言葉に惑わされ、また新しいルアーが欲しくなるといった具合です。
メーカーとしては、ブラックバスの釣りが下火になってきたので、ライトショアジギングやアジングやメバリングといった釣りを考案したとも言われています。

 こういう楽しみ方があっていいものだと思いますが、魚釣りをゲームとしてではなく「いろんな魚を釣って、それを持ち帰って美味しく食べたい」と思っている一平のような釣り人には、これらの釣りはマッチしませんね~。
しかし、若者たちを中心に、ショアジギングやメバリング、アジングが盛んになっているのを見ると、釣りをゲームとして楽しむという方法が時代にマッチしているのかもしれません。
体力、気力が続けば「遠投かご釣り、真鯛」の次に、アジング、メバリングのブログを書いてみたいと思う今日この頃ですが、
いよいよ真鯛釣りのシーズンがやってきたので、やはり12月の末までは、「遠投かご釣り」の日が続きそうです。

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