平磯海づり公園、ウミタナゴの釣れる場所、仕掛け
こんにちわ! 一平です。
第24回はアイナメ、25回はメバルを取り上げました。釣って良し、食べて良しの人気の魚たちです。第26回で取り上げる魚は、防波堤釣りの外道として扱われ、リリースする釣り人も多いウミタナゴです。
しかし、ゆっくりと竿を出して、釣ることを楽しむことも釣り人の特権であります。
寒い冬ですが、たまには天気の良い日にのんびりと竿を出し、嫌なことを忘れ、平磯海づり公園で無心に釣りを楽しんでみませんか。
1.今週の狙い
1.今週の狙い
先週約5カ月間閉鎖されていた平磯海づり公園の東側の釣果に注目と書いた。狙いが外れ東側は貧果。むしろ西側の方が良く釣れている。それと、コブダイのサイズが小さく、数も2匹のみです。今週も期待してみたい。
2.ウミタナゴについて
ウミタナゴは、淡水魚であるタナゴと体形が似ているため海のタナゴ(ウミタナゴ)と名づけられたとのことです。浅い海を泳ぐ魚で、海藻がある岩礁地帯を泳いでいます。日本では、東北地方から九州まで全国に分布しており、タナゴ、マタナゴ、ギンタナゴ、子持ち鯛(コモチダイ)、セマツタイなどと呼ばれています。小さな甲殻類や節足類、プランクトンなどを食べています。写真―2 にウミタナゴを示します。
3.ウミタナゴの釣果報告件数
グラフー1より
・ ウミタナゴの釣果情報は、2年間(2015,2016年)で36件と少ない。
・ 平磯海づり公園でウミタナゴの釣れる主な季節は、1,2,3月です。
しかし、一般的には、ウミタナゴ釣りには特にシーズンがなくて、初春、初夏、秋が釣りに良いシーズンと言われます。一平も平磯海づり公園で2016年5月24日に27cmの大きなウミタナゴを釣ったことがありますし、それ以外の季節にも釣ったことがありますから、グラフー1のデータにはちょっと驚きです。
しかし、もしこの日に(2016/5/24)平磯海づり公園に届けても掲載はされなかったと思います。なぜなら、1日の掲載件数は2件で、この日には真鯛やウマズラハギが上がっていたからです。
従って、一平の平磯海づり公園のデータ分析には限界があることが解ります。
① 外道扱いされる魚は、掲載順位にも影響されると言うことです。皆が釣りたい。釣
って美味しく食べたいと思う魚は、もちろん取り上げられやすいからです。
② 特に釣りものが少ない時期には、外道と言われる魚でも取り上げられやすいと言う
こともあります。
ウミタナゴは、これに当てはまると思います。
しかし、ウミタナゴが1,2,3月にこれだけ釣れたのは事実だし、それ以外の有力な魚が釣り上げられなかったということでもあります。
逆に言えば、この時期に何かを釣ろうと思えば、この魚が有力だと言うことなのです。
釣り人からすれば、自分が釣りに行きたいとき、どこでどんな魚が、今 釣れているのかが
重要なのです。そして、エサは何で、タナや潮などの状況はどうだったかが知りたいのです。
そして、過去はどうだったのか、よく釣る人はどんな仕掛けで釣っているのかを合わせて知ることが出来れば、非常に役に立ちますね。
表―2に、釣れたウミタナゴのサイズと季節を示します。
表―2より
・ 30cm以上のウミタナゴは釣れていない。参考までに2年間の最大サイズは29cmです。
・ 25cm以上~30cm未満のサイズが最も多い。特に3月はサイズが大きい。
4.ウミタナゴの釣れた日と場所
図ー1 に平磯海づり公園でウミタナゴの釣れた日と場所を示します。
図―1より、ウミタナゴは
・ テントNO6より西側で、ほとんどが釣れる。36件中2件のみがテントNO6より東側です
・ テントNO6, 中央、テントNO10 および西端辺りが良く釣れる。
ことが判ります。
5.ウミタナゴ、ベテラン釣り師の仕掛け内容
平磯海づり公園における、2年間(2015,2016年)のウミタナゴの釣果情報で、掲載回数の多い釣り人と、その人たちの仕掛けを表ー3に示します。
表―3より
・ ウミタナゴのベテラン釣り師の仕掛けは
ウキ釣りで
針は 袖4~6号、メバル6号
ハリスは 0.6~0.8号
錘は 天秤カゴ5号
棚は 1.5~2.5ヒロ です。
・ 以上の仕掛けは、第25回「メバルの数釣り、超ベテラン釣り師6人の仕掛け紹介」
で取り上げたベテラン釣り師の仕掛けと、全く同じです。I, Y, O 氏も6人の中の
人達です。すなわち、上記の仕掛けは、メバルもウミタナゴにも有用な仕掛けという
ことです。
さらに言えば、同じ仕掛けで棚を底近く(5~6ヒロ)にすれば、アイナメも釣れる
一石二鳥の仕掛けです。
但し、ポン級アイナメを狙うときはハリスは1.0号以上、針は少し太くする必要があり
そうですね。
さて、26回はウミタナゴを取り上げました。
本文中で述べましたが一平は、2016年5月24日に27cmのウミタナゴを釣ったことがあります。この時、丸々と太ったウミタナゴにびっくりしましたが、なんと、腹から親とそっくり同じ形をした小さな(たぶん5cm位だったように記憶していますが)子供のウミタナゴが、次から次へと出てきました。
10数匹、出てきましたので、あわててリリースしました。
この時初めて知ったのですが、ウミタナゴは卵を産まず、卵胎生と言って泳げる状態で稚魚を春から初夏にかけて産むそうです。
ウミタナゴは、塩焼きや煮付けがおすすめと言われていますが、小骨が多い魚なので、一平は、なんとなく食べるのを敬遠しています。
ウミタナゴが釣れて、がっかりしている釣り人を見ると、なんとなく気持ちが分かる気がします。
さて、次回はガシラ(カサゴ)について報告します。