データは示す。ハマチのルアー釣りは9月まで、10月からはエサ釣り!

ハマチの釣り時、良く釣れる場所、ルアーの種類など

こんにちは!一平です。第19回はハマチ釣りです。平磯海づり公園におけるルアー釣りとエサ釣りの、釣り時と良く釣れる場所、および使われている主なエサやルアーについて報告します。そして最後に簡単にブリの養殖について紹介したいと思います。

1.ハマチの呼び方

第17回、18回で、カレイとアオリイカの釣り時と場所の検討をした。
今回は人気のハマチ釣りについて検討したいと思います。
ハマチは出世魚と呼ばれ、日本のほぼ全国の海にいて、地方によって呼び名が変わり、全部で100ぐらいの名前があると言われています。
表ー1にその1例を示しますが、本稿では5章を除いてハマチと呼びます。

表ー1 ハマチの呼び方

表ー1 ハマチの呼び方

ハマチ写真

写真ー1 ハマチ

ちなみに英語では「yellowtail」黄色い尻尾です。なかなかうまい表現ですね~。
中国語だと「鰤的幼魚」 ブリの幼魚です。鰤(ブリ)は日本語と共通ですね~

2.ハマチの釣果報告件数

グラフー1に2015年、2016年の平磯海づり公園でのハマチの釣果報告件数を示します。

ハマチの釣果件数グラフ

グラフー1 2015、2016年 ハマチの釣果件数グラフ

グラフー1の青色の部分が、平磯海づり公園でのハマチのルアー釣りです。10月に2件の報告がありますが、10月の2日と4日です。これ以降は全く釣果報告はありません。
従って、ハマチのルアー釣りの時期は、7月、8月、9月と考えるのが妥当なようです。

ピークは、小さいアジやイワシが回遊してくる8月です。これに反して、エサ釣りは7月、8月に2件、6件であったのが、9月、10月に15件、26件と急増しています。
これらを見れば、ハマチのエサ釣りは9月、10月ということが判ります。

表―2に、2015、2016年に平磯海づり公園で釣れたハマチの数とサイズを示します。

2015,2016年ハマチの釣果報告件数(2)

表ー2 2015,2016年ハマチの釣果報告件数(2)

注) 表ー2の釣り方法2は、ウキ釣りとのませ釣りの両方を含む。
   平均サイズ算出の場合、複数釣れた時は最大寸法を採用した。 
                

表―2より以下のことが判った。

  • アジおよびイサキを餌とした釣り(のませ釣り・ウキ釣り)が、釣れるハマチのサイズが最も大きい。23件の平均サイズは、なんと60.5cmです。
    まあ、シラサエビに比べて餌も大きいので、当然と言えば当然ですが・・・
    アジ、イサキの餌の内訳はアジ17件、イサキ6件です。
  • 2番目に大きなサイズが釣れるのは、ルアー釣りで、29件の平均サイズは54.4cmです。
  • シラサエビを使ったウキ釣りは、比較的サイズは小さくて44.1cmですが、数は最も多くて30件でした。
  • 全体の報告件数は83件で、その平均サイズは48.7cmです。
  • 季節によって釣れるサイズの差異は、ほとんど見受けられませんでした

3.ルアー釣りの内容

 ルアーの内訳をみると     バイブレーション  14件(6件、アイアンプレート)
                メタルジグ     12件
                ミノー       2件 
                ペンシルベイト   1件 

の合計29件です。

バイブレーションルアーが最も多いが、このルアーはリールを巻くと、ブルブルと振動す
るルアーで、飛距離も稼げるため人気が高いルアーです。
バイブレーションルアーには多くの種類があるが、シーバスのデイゲームに革命を起こした(コアマン)アイアンプレートが6件に使われており、シーバスだけでなくハマチ釣りにも一番人気のようだ。
  
次に多いのがメタルジグでした。
30g~60gのメタルジグが使われていますが、60gが4件、50gが1件、40gが2件、30gが
5件でした。防波堤からのライトショアジギングとしては比較的重いジグが使われています。
後はミノー2件とシンキングペンシル1件です。これらは距離があまり出ないため、小魚を追って接岸して来たハマチを、岸近くから狙ったと考えられます。

いずれにしても平磯海づり公園は、潮流が速く釣り場が広いので、飛距離がでて広範囲に青物を探ることのできるバイブレーションルアーとメタルジグの2種類のルアーが主力のようです。

4.ハマチの良く釣れる場所

表-3、表―4に、2015,2016年の6月から11月初旬における平磯海づり公園での、
ハマチの釣れた日と場所を示します。

         表ー3 2015,2016年 6~8月、ハマチの釣れた日と場所(1)

ハマチの釣れた日と場所(1)

表ー3 2015,2016年 6~8月 ハマチの釣れた日と場所(1)

表ー4 ハマチの釣れた日と場所

表ー4 2015,2016年 8~11月のハマチの釣れた日と場所(2)

ハマチは7月の中旬から本格的に釣れ始め、11月の上旬ごろまで連れ続きます。
そしてハマチはその期間中、テントNO4~東端が一番良く釣れます。
テントNO4より東側で釣れたハマチの釣果情報は53件で全体の約64%を占めています。また、ルアー釣りの報告は24件で、ルアー釣り全体・29件の約83%を占めています。

従って「ルアーでハマチを狙うなら、テントNO4より東側で釣れ!」ですね。

シラサエビを使った釣りは、東端側(NO4より東)でも西端側(NO11より西側)でも釣れており、ほぼ平磯海づり公園全域で釣れることが判ります。

5.ハマチの養殖について

さて、ハマチ(ブリ)と言えば養殖です。せっかくハマチの釣りについて述べてきたので
養殖について、簡単に紹介したいと思います。
ブリの養殖の歴史は古く約90年前から行われていたそうです。
平成25年度(2013年度)の水産庁/(4)我が国養殖業の生産状況の抜粋を
グラフー2に示します。

魚種別、養殖業生産量の推移

グラフー2 平成25年度水産庁資料
(我が国養殖業の生産状況・魚種別養殖業の推移)より

これを見ればブリ類の養殖量が、他の魚に比べて圧倒的に多いことが解ります。
現在では、全国各地でいろいろな養殖がおこなわれていますが、海産魚類の養殖で最も盛んなのが鰤(ブリ)の養殖なのです。

さらに、地域の入れ物/ぶりの養殖量の都道府県ランキング(平成28年)によれば、ブリの養殖量のトップ3は、鹿児島県、大分県、愛媛県で3件のシェアは約60.2%とのことです。

特に四国4県と、九州(福岡、沖縄県を除く)で大規模に行われているようです。
瀬戸内海でも養殖は盛んで、香川県ではハマチは県の魚に指定されています。

ただし、真鯛やヒラメなどは、人工的に卵からふ化させた小魚を育てますが、ブリはつい最近までこの方法が実用化できていませんでした。流れ藻に付いているブリの稚魚を掬い取り、この稚魚を育てていました。

完全養殖されたブリが初めて出荷されたのは、2016年2月20です。「近畿大学の稚魚から育てたブリ」がイオン、ダイエーで期間限定で販売されたのは記憶に新しい所です。

一方、回遊魚の乱獲は、歯止めが効かず水資源の枯渇化はどんどん進んでいるようです。
臭わないブリの開発者として有名な近畿大学の有路昌彦教授によれば、「もう、どうしようもない段階に来ており、天然の水産資源にはもう依存できないという事実を認識することだ」  (日経ビジネス/2017年10月6日)と書かれています。

天然ものと養殖もので、「どちらが美味しいか」との議論は今でも盛んですが、牛や豚や鶏さえも人工的に飼育し、皆が好んで食べているのです。牛にビールを飲ませることなど一昔前では考えもしなかったことです。
ブリの餌も最近は工夫され、柑橘類を使って天然よりも臭いを感じにくい養殖ブリが誕生しています。
つぎつぎと技術が進歩して、養殖業が進み我々の食卓が、さらに豊かになることを祈りたいものです。

ところで、皆さんは平磯海づり公園で例えば、1年でヒラメの放流がどれくらい行われているかご存知ですか。数百匹、数千匹?いやいやそんなものではありませんよ。
2018年は30万匹のヒラメを放流したんだそうです。

ヒラメの放流風景

写真ー2 ヒラメの放流風景 平磯海づり公園(2018/11/7)

2018年11月7日、「晴れ、とっきどき釣り」の通り、秋晴れの良い天気に誘われ、午前11時ごろ一平は真鯛釣りに出かけました。

その時に出会ったのが写真-2の風景です。30万匹はもちろんこんな大きなヒラメではありませんし、船で沖に放流するとのことですが・・・その時、子供たちを引率していた係の人に30万匹の話を聞きました。すごいことですね。

こういう人たちのお蔭で、私たちは安心して釣りもできるし、食卓も支えられていることに感謝しつつ、平磯海づり公園を後にしました。

写真ー3 釣果(2018/11/7)

写真ー3 釣果(2018/11/7)

追伸:この日の釣果は、真鯛27~30cm、4匹でした
 

                           

次の予定は、ウマズラハギについて、いろいろ検討してみたいと思っています。

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