平磯海づり公園で、アオリイカを釣るにはいつ、どこで釣るのが効果的か

こんにちは!一平です。前回は、平磯海づり公園の釣果データをもとに、カレイの良く釣れる時期、場所などを特定した。今回(第18回)は、アオリイカの釣れる時期、場所について検討してみたいと思います。

1.アオリイカの釣果報告件数と釣れた場所 

グラフー1に、2015,2016年の平磯海づり公園でのアオリイカの釣果報告件数を示します。

アオリイカの2015,2016年釣果報告件数

グラフー1
アオリイカの2015,2016年釣果報告件数

グラフー1より平磯海づり公園でアオリイカを狙うなら5,6,7月または10月11月ということが判ります。特に6月は36件と1年全体の釣果件数の42%を占めています。
やはりアオリイカの狙いはこの時期ですね~

次に表ー1、表ー2は 2015,2016年に平磯海づり公園で、アオリイカが釣れた日と場所を示します。

2015,2016年 5~7月アオリイカの釣れた場所

表ー1
2015,2016年 5~7月アオリイカの釣れた場所

2015,2016年 5~7月アオリイカの釣れた場所

表ー2
2015,2016年 5~7月アオリイカの釣れた場所

この表より、5月6月にアオリイカの良く釣れた場所は、
図に示したAの範囲(テントNO6からNO9の区間)および
     Bの範囲(東端からテントNO3)    です。
また、7月はCの範囲(中央~テントNO9)の区間です。

これらから判ることは、非常に狭い範囲に、釣れる場所が集中していることです。
このことは2015年、2016年に限ったことではありません。

表ー3、表ー4に2017年、2018年のデータを示しますが、全く同様の結果が得られました。Dの区間はAに、Eの区間はBに対応しており、釣れる区間はほとんど変わりません。
また同様に、狭い範囲に集中していることが判ります。

平磯5~7月アオリイカの釣果3(2017,18)

表ー3 2017,2018年に平磯海づり公園でアオリイカの釣れた日と場所

平磯5~7月のイカの釣果4(2017,18)

表ー4 2017,2018年に平磯海づり公園でアオリイカの釣れた日と場所

従って、平磯海づり公園でのアオリイカは
・ 5月の10日頃から釣れ始め中央付近のテントNO6~テントNO9が一番の狙い目である。
・ 5月、6月の期間は、東端~テントNO3の区間でも良く釣れる。
・ 7月に入ると、釣れる場所は中央より西側となるが、その多くは中央寄りで、7月の中
  頃までが狙い目となる
・ 7月の中旬以降はほとんど釣れなくなり、8月に入ると釣果報告は1件もない。

ということなので、アオリイカを狙う人には参考にしていただければと思います。
イカ釣りは、思ったよりも簡単で、エサもいらず、エギと呼ばれる疑似餌とロッド(釣竿)
、リールがあれば、すぐにでも始められます。

家族にうってつけの釣りなので、子供を連れて釣りに出かけるお父さん方の参考になれば幸いです。ただし、イカは墨を吐くのでくれぐれもご用心を!
一平は、釣りを始めたころ、小さな息子を釣りに連れて行って太刀魚を釣った時、子供が
珍しがって掴もうとしたとき指を噛まれて、大変な目に会ったことがあります。もう何十年も前のことですが・・・

2.カレイもアオリイカも、平磯海づり公園の中央より西側でほとんど釣れないのはなぜなのか。

カレイの良く釣れる時期と場所については、第17回 カレイはどこで釣るのが最も効率的か で詳しく述べた。
カレイの良く釣れる4月、5月だけをとっても、2015年2016年の2年間で東端で釣れたのは24件です。全体数68件の約35%を占めています。
ところがアオリイカの釣果報告は、この東端では1件もありません。
東端の釣り場は図―1の赤色の部分のことです。

平磯海づり公園、東端付近釣り場 

図ー1 平磯海づり公園、東端付近釣り場

東端は、平磯海づり公園の中でもカレイが釣れる人気のポイントです。

投げ釣りの釣り人は、この図の矢印の方向に向かって投げます。この方向は砂地なのでしょうか。カレイには適した環境でも、アオリイカには適さない環境かもしれません。
一平には良く解りません。
読者の中で、どなたか知見をお持ちの方がおられたら是非、教えてほしいと思っています。

いずれにしても、4月にカレイを釣るなら「テントNO4辺りか東端に行け!」ですが5月、6月にアオリイカを釣るなら「テントNO4辺りか東端は絶対に避けろ!」ですね。

さて本題に入ります。
2015年から2018年の4年間のカレイの4月と5月の釣果報告総数は、104件です。
その内、中央より西側寄りの件数は18件、東側寄りが83件、中央が3件です。

また、アオリイカの5月,6月,7月の報告総数は91件です。
中央より西側寄りの報告件数は36件、東側寄りが44件、中央が11件です。
しかし、アオリイカは中央付近が多いので、これを除きます。するとテントNO9から西側寄りの報告件数は、11件と激減します。

表-1、表―2、表―3、表―4を見てもアオリイカの釣果報告は、テントNO10くらいから西側寄りは、まばらに点在するのみです。

すなわち、カレイもアオリイカもテントNO10より西側は、釣果はほとんど期待できません。
これは地形が関係しているのではないかと思われます。
平磯海づり公園の地形を、図―2に示します。

平磯海づり公園の西側を流れる福田川

図ー2 平磯海づり公園の西側を流れる福田川

冬から春にかけての川の水温は海水温よりも低く、福田川から流れ込んだ川の水が、平磯海づり公園周りの海水温度を下げていることが考えられます。図ー2から判るように福田川は、ちょうど平磯海づり公園の西側に位置し、この辺りの海水温が影響を受けることは容易に想像できます。

カレイもアオリイカも春に産卵します。この時海水温の低い所を避けることは充分に考えられます。海水温度が1度違うと、魚は人間でいえば5~10℃くらいの変化を感じるそうです。
東端と西端の海水温の違いを測定したことはありませんが、是非一度測定してみたいと思っています。

英文豪も眺めた海の灯、平磯灯標

写真ー1 英文豪サマセット・モームも眺めた海の灯、平磯灯標(明治26年設置)

<平磯海づり公園の沖約1.1Km(2018/10/19撮影)

また、コブダイ(カンダイ)釣りの第11回で報告したように、2月の終わりごろから3月にかけて、ホンダワラやワカメが伸びて、釣りづらくなります。

一平は、このころから冬のコブダイ釣りは終了すると述べましたが、この時のホンダワラは、不思議なことに中央より西側は、全く発生しません。東側のみです。

これも水温が関係しているのではないかと思っています。
産卵は、ワカメやホンダワラがあるところが好まれるし、産卵後の小魚にとっては、絶好の住家にもなるし一石二鳥ですね。

しかし、そうかといってほかの魚も東側の方が西側よりも良く釣れるかというと、決してそうではありません。
海水と淡水が入り混じる気水域を行き来する魚もいるからです。

川は、植物プランクトンなどの栄養源を運ぶので、多くの小魚が集まってきます。
それを狙ってチヌやスズキはこの汽水域に集まってきます。その他、気水魚としては、マハゼ、カレイ、ヒラメ、サヨリなど多くの魚が挙げられます。

カレイは気水魚なのに、東側寄りの方が断然釣れるというのは、水温やワカメやホンダワラなど産卵に都合の良い条件が、中央より東側の方が整っているからだと思われます。
また、何キロも何百キロも泳ぐ回遊魚にとっては、平磯海づり公園の1.4km程度の狭い範囲の条件の違いなど、何の問題もなく泳ぎ回っていることも考えられます。

条件はいろいろ複雑に絡み合っているので、要は実績のあるところで釣るというのが、
一番確実で、手っ取り早いと言うことになります。

3.アオリイカについて

アオリイカについては、いろいろな本やインタ―ネットで紹介されているので、詳細は省きますが、要点だけを簡単に紹介しておきます。
・ 姿・形は写真ー2の通りです。
・ 大きさは15cm~40cm程度。釣りの手ごたえや食味の良さから「イカの王様」と称さ
  れ、エギングで最も釣り易いイカと言われています。

アオリイカ写真

写真ー2 アオリイカ

・ 春は大型,秋は小型(手のひらほど)
      従って狙い目は2.で述べたように
      5月、6月です。

・ 年魚で(1年で生涯を終える魚)1年
      で4kg以上に成長するものもいます。
      基本的には夜行性ですが、
      視力が良く、昼間でも十分釣れます。

・ 春に接岸してくるのは産卵のためです。
      水温15℃が目安で、水温が安定してくると
      浅場の海草に卵を産むため、移動してきます。
・ 海藻帯にいることが多く、藻を好み、海藻が生い茂る岩礁帯はアオリイカの絶好のポイン
      トです。また、港や防波堤なども、アオリイカの好ポイントです。

次回はハマチ(ツバス、メジロ、ブリを含む)について、いろいろ検討してみたいと思っています。

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