遠投かご釣り用、ウキの飛距離比較
こんにちは! 一平です。第65回は、63回、64回、に続いてのウキの検討です。
第63回では、遠投かご釣り用ウキ5種類について、安定性などの比較検討をしました。
第64回では、ウキと遠投カゴのバランスについて報告しました。遠投カゴの実際の重量と表示カゴ重さは大きく違うため遠投かご釣りの代表的なウキ5種類について、実際にウキにかかる力はどれくらいかを検討してみました。
さて、第65回はウキの飛距離についてです。
比較したのは主に、第63回、第64回と同様、写真―1に示すウキ5種類です。
1.手投げのウキの飛び方
それぞれのウキを手に持ち、立ったままウキを投げてみた。
投げ方は、紙飛行機を飛ばす要領で、やや強く投げた。その結果を図―1に示します。
図ー1 遠投ウキ落下地点の状態
図―1より、A~Eの5種類すべての遠投カゴ釣り用ウキは、同じ方向を向いて着地する。ウキは持って投げると綺麗にまっすぐ飛び、自重で地面に落下する。
どのウキも、地面に30~40度くらいの角度で地面に刺さる。
草を刈った柔らかい地面の上だと、すべてのウキがきれいに突き刺さる。(図―1参照)
何度やっても同じようになる、
超遠投カゴ釣り用ウキは、想像していたよりも正確に飛んで地面に綺麗に突き刺さることが解った。
しかし、サビキ用のウキは、飛行姿勢が安定せず、前後および上下が入れ替わりながら飛ぶ。
着地状態は図―2のようになった。
図ー1、図ー2、図―3 より
・遠投かご釣り用ウキA~Eは、手で投げても真っすぐに飛び、ほぼ決まった角度で地面 に落下する。
・少し力を込めて投げるだけで、どのウキも5~8mくらい飛ぶ。
・投げサビキ用ウキは、飛距離は出ず、飛行姿勢も安定せず、着地姿勢もまちまちである。
以上より
超遠投かご釣り用ウキA~Eは、一平の思っていたより正確な姿勢で飛び、同じような
角度で落下することが解った。
少し力を入れて投げるだけで7~8mとよく飛んだ。
さすが1000円/本 以上するだけのことはありますね~(笑)
2.遠投かご釣り用ウキ、飛距離の比較
さて、次は実際の仕掛けで投げてみて、ウキの飛距離を比較する実験です。
この実験は意外と難しく特に70m以上も投げると、カゴもウキも風の影響を受けやすく、全く風のない日に実験をしなければなりません。
風がほとんどないと思って実験をする池に行ってみると、意外と風が吹いていたりします。
厄介なのは、風の方向が一定しない時です。向かい風と追い風で投げるのは、風が強い場合は飛距離が10~20mも変わってきます。
2021年5月18日17:00頃(ほとんど風がなかった)テストした結果を表―1に示します。
遠投した時の条件
1、ほぼ無風だが、時々横風および追い風が吹いた。
2、竿はシマノ遠投EV520RP、リールはアブガルシア6500CL、遠投かごS
ANNA12号、道糸ナイロン6号(東亜ストリングス製レグロン)、天秤(自作)
4gのものを使用した。
3.両軸リールの設定は遠心ブレーキ1個に設定、メカニカルブレーキは、そこそこに設
定し、できるだけ一定の力で投げた。
4.1回投げるごとにウキを変え、A➙B➙C➙D➙Eの順に投げた。
表―1 より
・ 飛んだ距離は78~85mとなった。
・ 同じウキでも3~6mの差が出た。これは一平の腕と風の影響があったものと思わ
れる。
・ 感覚としては、A ピアレのウキ、C 渚の遠投師製ウキ(羽根埋め込みタイ
プ)、E カゴ釣り研究会製ウキの方が、B アポロウキ、D 渚の遠投師製(羽
根埋め込みなしタイプ)よりも若干よく飛ぶ感覚であった。
・ しかし、全体の平均が81mとすると、どれもプラス、マイナス3~4mの範囲と
なり、大きな差はなかった。
3.結論
遠投かご釣り用ウキA~Eは、飛距離においてほとんど差は認められませんでした。
約80mの飛距離で、A.C,Eの方がB,Dに比べて約2mくらい良く飛びましたが、たまたまかもしれません。少し風が吹けば、こんな差では済まなくて5m、10mの差は出てくるのを一平は、経験上良く知っています。従って、予想に反してウキの差による飛距離の差は、ほとんど見受けられませんでした。
100m以上の遠投をする場合には、もう少し羽根の抵抗に差が生じて飛距離に影響があるかも知れませんが80m位までの距離なら、ウキの違いによる飛距離の差は、ほとんどないということが解りました。