平磯海づり公園、ウマヅラハギ、カワハギの釣り方、釣れる時期
こんにちは!一平です。
第20回、第21回はブレイクタイムで中国、韓国の旅行記を取り上げた。
第22回は、本来の釣りに戻って ウマヅラハギとカワハギを取り上げ、平磯海づり公園
での釣果データをもとに、いろいろな分析をしてみたいと思います。
一平が釣って持ち帰る魚の中で、一番喜ばれるのが、このウマヅラハギとカワハギです。
刺身にして、肝を刺身醤油に溶いて食べると、口の中に広がる美味な味わいは、一度食べると「ハマって」しまう。この魚は、我が家だけでなく今や、超人気の魚なのです。
1. ウマズラハギ、カワハギの呼び方
カワハギは、マルハゲ、カワハゲ、バクチ(身ぐるみはがれて裸になることからこの名がついたと言われる)、ハゲなど全国各地でいろいろな呼び名があり、ウマヅラハギもウマヅラ、ツノギ、ナガハゲ、クロハギ、ハゲ、ハギ、などの呼び名があり紛らわしい。
平磯海づり公園では、カワハギのことをマルハギと称しているが、当ブログでは、標準和名で、ウマヅラハギ、カワハギと呼ぶことにします。
2.ウマヅラハギ、カワハギの釣り方法による釣果の違い
ウマヅラハギとカワハギの平磯海づり公園における釣果報告件数は、2015,2016年の2年間合計で107件です。
107件の釣り方法の内訳を表―1に示します。
表-1 より 平磯海づり公園での釣りは、
・ ウマヅラハギは、① ウキ釣りか ② ハゲ掛け釣り
・ カワハギは、③ 胴突き(仕掛け)か ④ 投げ釣りが主流です。
・ そして、ハゲ掛け釣りが意外に大きな比率を占めています。特にウマヅラハギには、
圧倒的に効果のある釣り方です。
・ カワハギの釣果報告は、ウキ釣りで1件、サビキ釣り0件、カゴ天秤で1件のみ。
合計41件中2件しかありません。
カワハギは、ウキを介した釣りには全く不向きです。エサの付いた針を、魚がくわえる
のをじっと待って釣れる魚でないことが良く解ります。
但し、投げ釣りには反応しています。これは、投げ釣りは仕掛けを引いてくる途中で、エサを動かしカワハギを誘うので掛かると思われます。また、カワハギは底を釣る魚であることが有利に働いていると考えられます。
3.ウマヅラハギ、カワハギの釣れる時期
グラフー1に2015年、2016年の平磯海づり公園でのウマヅラハギ、カワハギの1年間の月ごとの釣果報告件数を示します。
グラフー1 から判るように、ウマヅラハギは3月を除いて、年中釣れる魚です。
平磯海づり公園で、ウマヅラハギ、カワハギの良く釣れる時期は、9月~12月です。
一般的には、これらの魚の釣りのシーズンは夏から秋と言われています。
カワハギは、9~10月ごろ、深場へ移動を始めるので、11月~12月は船で沖に出て釣る釣りが最盛期を迎えます。
また、ウマヅラハギは成長するに従って、浅瀬から沖合の深場に移動し、産卵期には浅瀬にやってくると言われています。3年で25cm程度になるようですが、平磯海づり公園では時期に関係なく30cm以上が良く釣れるので、深場に移動しないで、平磯海づり公園近辺で過ごすウマヅラハギも多いのではないかと一平は思っています。
何といっても、毎日多くの人がエサを撒いてくれるのですから、居着く魚がいるのも当たり前ですね。
4.ベテラン釣り師のウマヅラハギ仕掛け
平磯海づり公園における、2年間(2015年、2016年)のウマヅラハギ釣果実績のベスト5は以下の5人です(ウマヅラハギのみの集計でカワハギは含まない)
その仕掛け内容は以下の通りです。
表―2 より、ウマヅラハギ釣りにおいて
・ 特徴的なのは、ハゲ掛けによる釣りが34回中18回と半数以上占めていることです。
アミエビを使って魚を寄せて、掛け針の中か大を使って引っかけて釣る釣りです。
1回の釣果報告で、10匹以上の釣果を得たと言う報告は、この2年間で4回ありますが、
その内3回がハゲ掛けによる釣りでした。そのうちの1回は36匹(13.5~33cm)のウマ
ヅラハギを釣ったと言う報告があります。
この釣りは、一度に多くの魚を釣ることのできる有力な方法です。
しかし、この方法は、常時使っていると、ウマヅラハギは警戒して、その周辺には寄りつ
かないと言われており、注意が必要です。
一平はこの方法は、使ったことはありませんが・・・
・ 次に興味深いのは、どの釣りの本やブログを読んでも必ずエサとして出てくるのは
アサリですが、表―1の釣り師たちは皆、オキアミかアミエビです。
波止で、寄せて釣るということに力点を置けば、やはりオキアミかアミエビということ
のようです。
・ ハゲ掛け釣りの時はタナが底の場合もありますが、ウマズラハギのタナは1~3ヒロ
くらいのようです。
・ ウキ釣りの時のハリスは0.8~1.0号くらいで、針は袖針5~7号が中心です。
カワハギ専用針はほとんど使われていません。
袖バリの方が細く、掛かりが良いのかもしれません。波止カワハギ1号の針よりも、
金袖針6号の針の方が細く魚の掛かりが良いのだと思われます。
余談ですが、一平は伊勢尼13号の大きな針で、34.5cmのウマヅラハギを釣ったことがあります。コブダイを狙っていたのですが、エサがしょっちゅう獲られるので、仕掛けを上げる時にしゃくってあげていたら、ウマヅラハギが掛かりました。結構引きも強く、一瞬コブダイかと思いました。
ちゃんとウマヅラハギの口に掛かっていて、こんな大きな針でも掛かるのかと驚いたことがあります。
さて、2015、2016年の2年間でカワハギが釣れたと言う報告は、合計で35件ですが、ウマ
ヅラハギと違って3回以上、釣果報告に掲載された人は誰もいませんでした。
35回中2回掲載された人が3名で残りの29名がすべて異なる人達でした。
従って、カワハギのベテラン釣り師は、きっといるとは思いますが今回は、取り上げませ
んでした。
今回調査して判ったことは、カワハギ・ウマヅラハギとも、一般的によく言われている
釣れる時期、エサ、針などが平磯海づり公園では、微妙に違っていたことです。
大事なことは、釣り方もエサもいろいろ試し、経験してその場所、場所に合った方法を
見つけ出すことだと改めて感じました。