40cm以上の真鯛が、6月~11月まで釣れ続く平磯海づり公園

大型真鯛が、6~11月まで釣れ続く 平磯海づり公園

こんにちは! 一平です。第31回は真鯛です。

「明石鯛」は昔から美味しいと評判で、全国的にも知名度が高いことはご存知のとおりです。平磯海づり公園は、目の前がまさに明石海峡で、明石鯛が釣れる絶好の釣り場です。
第31回は、平磯海づり公園の釣果報告に基づいて、真鯛釣りについて報告します。
「一平の真鯛釣り」については後日、シリーズで報告したいと思っています。

1.真鯛について

 真鯛は10年で50~60cmにまで成長します。寿命は魚の中でも長いほうで、約30~40年と言われます。平磯海づり公園の真鯛の釣果報告件数の内、約26%が60cmを超えていて、大型の真鯛が釣れることが分ります。

しかし、一平が良く釣るのは、写真―1に示すような25cm~30cmくらいの真鯛です。
7月から12月の初めに、真鯛狙いで釣行したら、10回中7~8回くらいの割合で釣ることができますが、ほとんどがこのサイズです。
時々、40cm前後や、50cmくらいの真鯛も釣れますが、数は少ないです。

写真ー1 真鯛

写真-1 真鯛(一平が釣る真鯛は25~30cmが多い)

釣った直後の真鯛は、スーパーで見る生気のない魚とは全く別物の、生き生きとした、ぴんぴん跳ねる美しいピンクの魚体で、本当に感激します。鯛表が鮮やかな赤で、コバルトブルーの斑紋がはっきりしているのは特に美しい。
このとき、心から鯛は魚の王様だと言うことを実感します。

2. 明石鯛の生息環境 
  
 明石海峡で揉まれ育ったタイが美味しいのは解りますが、なぜ多くの真鯛がここに生息するのでしょうか。
それは、明石(林崎)沖で淡路島の北部に位置する「鹿の瀬」と呼ばれる海域が影響しています。兵庫県農政環境部、農林水産局、水産課の資料(H23-11-9)によれば、
「鹿ノ瀬」は、
明石及び淡路島西側沖に位置し、明石海峡の西側から南西方向に延び、東西約20km、南北約5kmのの範囲で、明石海峡から吹き上げられた砂が堆積した天然の浅瀬で、砂丘は、イカナゴ、タイ、チヌ、スズキ、マダコの産卵や生育場所になっていて、明石ダコや明石ダイを初めとする魚介類の宝庫となっているとのこと。 
 

図ー1 明石海峡と鹿の瀬

図ー1 明石海峡と鹿の瀬

どうやらこの海底の丘陵地帯では、植物性プランクトンや海藻が発生し、それが原因で動物性のプランクトンが発生するらしいのです。(図―1参照)
そこで、兵庫県では平成18年度から20年計画で、鹿の瀬に匹敵する大規模な魚場を「播磨灘中西部海域」に造成しているとのことです。

3.真鯛の釣果報告件数

 グラフ-1に、2015,2016年の平磯海づり公園での真鯛の月ごとの釣果報告件数を示します。
                              
 

グラフー1 2015,2016年 真鯛の釣果報告件数

グラフー1 平磯海づり公園における真鯛の釣果報告件数
(2015,2016年)

グラフー1より

  •  1~3月までは釣果報告件数は1件もない。
  •  真鯛は4月から釣れ始め、12月までコンスタントに釣れている。
  •  やや7月、10月、11月が多い。8月、9月の報告件数が減っているのは水温が高いためと思われる。海水温が16~25℃くらいが、真鯛にとって過ごしやすい環境である。

4.真鯛が平磯海づり公園で釣れる場所

 図―2に、平磯海づり公園で真鯛が釣れる場所を示します。

図ー2 真鯛が釣れた場所

図ー2 真鯛が釣れた日と場所(2015,2016年)

図―2より、平磯海づり公園の真鯛は
・ 5月から12月にかけて、すべての場所で、平均して釣れている。
・ どのサイズの真鯛も、どの月、どの場所でも平均的に釣れている。
・ 40cm以上の真鯛の比率は 43/70 = 61 %, 60cm以上は 18/70 = 26 %と高い。
・ 平磯海づり公園は、大きな真鯛が釣れることが解る。

5.釣り方法の違いによる真鯛釣果報告件数

 釣り方法の違いによる真鯛釣果報告件数を表―1に示します。

表ー1 真鯛の釣り方法による釣果報告件数

表ー1 真鯛の釣り方法による釣果報告件数
(2015,2016年)

表―1より
・ 真鯛釣りはウキ釣りが圧倒的に多く54件で、全体の77%を占める。
  ウキ釣りのエサは、シラサエビがほとんどである。
・ 投げ釣りは9件、のませ釣りが3件、ルアー釣りは4件である。
・ ルアーの種類は4件すべてで。バイブレーションルアーである。

6.真鯛釣り師の仕掛け

 2015,2016年の2年間に、平磯海づり公園の釣果報告件数で5回以上取り上げられた
真鯛釣り師の仕掛け内容を表―2に示します。

表ー2 ベテラン釣り師の仕掛け内容

表ー2 ベテラン釣り師の仕掛け内容(2015,2016年)

表ー2より、平磯海づり公園で、真鯛を狙っている釣り師の仕掛けは、ウキ釣りで

・ 針はグレ6~7号、またはチヌ2~3号と意外に小さい。
・ ハリスはほぼ3~4号
・ オモリは天秤カゴ7~8号または1号のどちらかである。天秤カゴは遠投用を使っている。
・ エサはすべてシラサエビである。
・ 棚は、オモリ1号の場合は2.5~3.0ヒロ、天秤カゴ7~8では5.5~6.0ヒロと深い。
・ 竿は5.0m以上である。

特徴は、釣果報告件数70件の内20件が3人の釣り人で占められていること、遠投用の天秤カゴを使って、沖で釣る方法が主流であることです。

7.その他

 一平の記憶では数十年前は、真鯛やハマチ、ヒラメなどの高級魚が、波止からはそれほど釣れなかったような気がします。今では、平磯海づり公園の波止から、いとも簡単に釣れるようになりました。

これらは栽培漁業が盛んになり、多くの高級魚といわれる魚たちが放流されてきたからだと考えられます。特に瀬戸内海は、真鯛の種苗放流事業発祥の海域でもあり、毎年、約400万匹が放流されています。

面白いことに、ヒラメやカレイは放流しても数キロ以内に生息するとのことですが、真鯛は
遠くまで出て行き、あちこち泳ぎ回っているようです。しかし、瀬戸内海全域で放流すれば、お互い様で、皆が恩恵にあずかれるということのようです。

一平のブログ第19回「ハマチ」で報告したように、神戸市立栽培漁業センターで、放流等にたずさわる人々や、魚場造成などに努力をしてくださっている皆さんに頭が下がる思いです。

釣り人もこのことに感謝して、釣りをしたいものだと思っています。

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