遠投カゴ釣り(真鯛2)遠投用に両軸リール?アブってなんだ?

まずは道具の準備、遠投用両軸リールの検討

こんにちは! 一平です。第33回は遠投カゴ釣り(真鯛2)です。
超遠投で真鯛釣り」という大きな目標が出来た。さあ、 何から始めるか。 
何はともあれ、まず「両軸リールと竿」ですね~

1.超遠投カゴ釣り、準備開始 

 真鯛釣り名人N氏は「両軸リールのメーカーを、確かアブとか言っていたなあ・・」と思いだし、インターネットで調べた。
出てくるワ、出てくるワ・・・アブとはアブガルシアのことで、スウェーデンの総合釣り具メーカーのことであった。釣り人の間では、アブの両軸リールと言えば知らない人はいないほど超有名なメーカーらしい。

ああ!釣り人失格だ~、自分は何も知らなかったので、本当に駆け出しの素人だと痛感させられた。これではダメだと思って、本格的な検討を始めた。やりだしたら、しつこく凝り性なのは、自分の特技である。
ネットで検索し、片っ端から遠投カゴ釣りの記事を読み漁った。

 (1) 両軸リールの検討、購入 

多くの遠投カゴ釣り記事を読んだが、その中で「遠投かご釣りしま専科」という解り易くて内容の濃い記事を見つけた。
記事の中に、遠投かご釣りにおける両軸リールの選び方の項目があった。「初心者の両軸リールはアブガルシアの6500CL、これ一択です」と書かれてあった。

この一文で十分なのだが、自分なりに納得するため、遠投カゴ釣りに使われるアブガルシアの代表的な両軸リールをまとめて、一覧表にした。それを表ー1に示す。

表ー1 アブガルシア製両軸リール一覧表

表ー1 遠投カゴ釣りで用いられているアブガルシアの代表的なリール
(ナイロン6号が200m程度巻け、最大ドラグ力5kg以上に対応するもの)

表ー1をみて、次のように考えた。

  • ①のAMB6500CLのみブレーキ方式が6点式で、その他は2点式となっている。
    遠心ブレーキは、使い慣れてくると1個のみで使用することになるので実際のケースでは
    差はないと考えられる。
  • 最大ドラグ力は①②④が5kg、③⑤は7kgだが、この差は防波堤の釣りでは、あまり重要ではない。ドラグ力5kgでリールが巻けないほどの超大物はあまりいないからだ。
  • ①はベアリング数が2個で中心部分スプールの回転に使われている。その他(②~⑤)はレベルワインダー(道糸が出て行くときのガイド部分)をスムースに動かすためのベアリングである。
    確かに道糸を巻かずに、スプールを単独で回すと、ベアリングが増えた効果で良く回る(動画も多数あり)。しかし、実際の使用ではバックラッシュを防ぐため、わざわざブレーキ(メカニカルブレーキ)をかけた状態でなげる。ブレーキなしで投げられるのは相当の熟練者である。このため、初心者は①の2個のベアリングで十分である。

さて、過去の経験上、自分にとって、全く新しいものを買う場合は

  • まず、実績のあるものを買うこと。
  • 強力な推薦者がいること
  • 値段がそこそこであること      が重要だと思っている。

アブの両軸リールは50年以上にわたって愛用され続け、現在も看板商品である。
「遠投カゴ釣りしま専科」の著者の強力な薦め(宣伝ではなさそうだ)もある。
価格もそこそこなので、記事の推奨どおり、AMB 6500CL を購入することにした。
ネットで、できるだけ安いのを調べて送料込みで18,530円で買った。

図ー1 アブガルシア

AbuGarcia(アブガルシア)
スウェーデンの総合釣具メーカー

その後、このリールは3年間、遠投練習用と実践で活躍してくれており、なんの問題もない。

②、⑤は試したことがないが、私の場合 ③、④ は①と飛距離はほとんど変わらなかった。アブガルシア アンバサダー 6500CL
はお奨めである。

・両軸リールは、スピニングリールに比べて、メンテナンスが必須となるが、構造は単純なのでメンテナンスは容易である。

・分解とメンテナンスの詳しい要領は「Abu 6500CL分解とメンテナンス」に詳しく書かれています。

何よりも圧倒的飛距離の実現のためには、
多少の我慢は必要ですね。どうしてもメンテナンスが嫌で、できるだけ減らしたいと言う人は、シマノ両軸リール CALCUTTA CONQUEST 400 がお奨めです。
日本製だし、持った感じは抜群で、見た目も黄金色で見栄えします。
しかし何と言っても、価格は¥59.900-で 25%OFFでも ¥44.925-(税抜)です。       

あと、両軸リール用の竿や遠投カゴ、ウキ、道糸なども必要なので、できるだけ初期費用は抑えたいですね。

(2) なぜ両軸リールは 飛距離が出るのか 

 真鯛を釣ろうと思えば、遠投が必要なことは解ったが、その遠投を可能にするのが、両軸リールの使用である。その威力は、真鯛釣り名人・N氏の釣りを見て強く実感した。
スピニングリールでは糸が回転しながら出ていくが、両軸リールでは直線的に出ていき、糸ヨリもない。
したがって飛びはスムースで、遠投には、はるかに両軸リールのほうが適しているのである。

写真ー2 両軸リールとスピニングリールの構造比較

写真ー2 両軸リールとスピニングリールの構造比較

欠点としては、両軸リールは投げた時に、バックラッシュという現象が起こる。

仕掛けの飛行速度は投げた直後からどんどん減衰するの に対して、スプールは高速回転を維持したままなので、スプール内に巻いてある道糸が膨らんでもつれてしまうのだ。
これを抑えるため親指をスプールに巻かれた道糸にそっと押しあてて、その爆発を防ぐサミングという微妙な指のテクニックが必要となる。

写真ー3 バックラッシュ

写真ー3 バックラッシュ現象

さらに、両軸リールにはスピニングリールにはない機械の調整がある。
投げる人の腕力や腕前によって、メカニカルブレーキと遠心ブレーキの調整が必要で、この2つの組み合わせにより、バックラッシュを最小限に抑えることが出来るのである。
この調整はその都度、自分でやるしかない。
従ってこの釣りを自分のものとするためには、相当のエネルギーと努力が必要だと思った。
                          

しかし、真鯛釣り名人の圧倒的飛距離を目撃し、必ず自分も いつかは 「真鯛を釣る」と決心していたので迷いはなかった。

次回(第34回)は、両軸リール用の竿の検討です。

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