第3回 波止のモンスター、コブダイと格闘
こんにちは!一平です。
平磯海づり公園をホームグラウンドとした釣りに関するブログ第3回です。
1.初めての大物釣り、釣り日記
何十年ぶりかで釣りを再開して3か月ほど経過した。道具をそろえ、仕掛けを工夫し、エサの撒き方、場所、条件、などが整って少しずつだがその成果が出始めていた。
そして2015年2月1日、ついに波止からモンスターを釣り上げることに成功した。
釣行後に記していた日記を紹介する。
メモ
・今日の釣行は息子と二人。公園内で10時40分に待ち合わせた。
・釣り場は公園のテントナンバー2番から3番の間。
厳寒期のためか、1.4kmの釣り場に10~15名くらいの少ない釣り人しか入っていなかった。(真冬の平日でも天気が良ければ40~50名くらいは入るのだが・・・)
・11時過ぎから釣り開始。潮の流れに合わせ、ゆっくり歩きながら釣る。散歩釣りだ。歩きながら釣るのは、出来るだけ道糸の糸ふけをなくすためだ。
潮目が沖の25~30m付近に出来ている。
潮の流れは東から西で、これから満潮に向かうところ。
2時間ほど全く音沙汰なし。しかし、ときどきエサがかじられていた。
1時間ほどの音沙汰なしは、いつものことだが、今日はマキエの効果が少し遅いようだ。
・あまりに寒いため、13時過ぎに公園内の食堂でカレーを食べて、体を温めた。
食事から帰ってきて間もなく、息子の竿に当たりらしきものが来た。
ウキが根がかりしたみたいにゆっくりと沈んだ。
竿を上げようとしたが、何かに引っ掛かった。竿を縦横に振ってみるが、外れない。
仕方なく、竿を引っ掛かった場所と一直線にして、リールのドラグが出ないようにし、スプールを押さえ、竿をしっかり持って、やや斜めに後ずさりした。
「バシッ!」と音がして5号のハリスが切れた。
本人は根掛かりかもしれないと言ったが、そばで見ている自分には明らかに竿がずんずんとしなったので、当たりがあったと見えた。
・それから2~3回投げた後に、また息子のウキが沈んだ。
グウーッと引き込まれた。重い。しなる竿。今度は本人も引きを実感し、あわてて格闘した。「ブチッ!」5号のハリスが切れた。「しまった。大物だ!」思わず叫んだ。
本人は「同じ5号のハリスでは心配だ」と言いながらも、8号ハリスを使うと、6号の道糸の方が切れる心配があるので、やはり同じ5号のハリスを付けて「よ~し!」と、掛け声とともに、急いでカゴを投入した。
二人とも急に元気が出てきた。戦闘開始だ!
今度は自分のウキが沈んだ。立て続けにウキが沈み始めた。モンスター達が集まってきたようだ。
ウキは沈むが、根に潜られたり、ハリスが切れたりでなかなか手繰り寄せられない。
2回格闘したがやはり逃げられた。何度も同じ痛い目にあっている。
5号のハリスは70~80cm位の真鯛やメジロクラスではほとんど切れることはない。こいつは大物だ。ハリスを点検したら、今度は針の結び目がほどけていた。針の結び目がほどけるなんてほとんど経験したことがない。結び方には自信がある。
念のため、今度はハリスを6号から8号に変える。「さあ!カンダイ君、今日は覚悟しろよ! 今日のリールにはバッチリ10号の道糸を巻いてきたからな」と、心の中で呟く。
・「おお!」また息子のウキが沈んだ。
必死に耐えている。「がんばれ!慎重に糸を巻け」と檄を飛ばしたが、糸は巻けない。ただ耐えるのみである。少しでも糸を緩めたらおしまいだ。しかし、少しずつリールが巻けるようになってきた。30mの沖から引き寄せてくるのだから、大変だ。
自分も格闘しているような気持ちになって、どれくらいの時間が経ったか記憶にない。やっと波止際まで来た。まだ見えない。
「おお!すごい」重戦車みたいな、でっかい奴が、右へ左へ、くねりながら上がってきた。
あわてて、タモですくおうとするが、魚がでかくてタモに入らない。「おお!そうだ」海釣り公園に備え付けの重くて,でっかいタモがある。急いでこれを持ってきて、やっとすくうことができた。
息子にとって生涯最大の大物だ。
後の検量で69cm、7kgのコブダイと判明した。
息子がついに大物コブダイを釣り上げた。
続けて、一平が同じく大物を釣り上げます。それを第4回で紹介します。