大物コブダイ(カンダイ)釣り(15)

第15回 ダイバーに大人気、コブダイ(弁慶、ヤマト、頼子)

こんにちは!一平です。
第15回は釣りの面からではなく、アイドルとしてのコブダイを紹介したいと思います。皆さんは、あの牛若丸に仕えた荒法師「弁慶」は良くご存知ですね。今回はその弁慶という名の付いたコブダイについて紹介します。

1.ダイバーに大人気のコブダイ「弁慶」

2010年にNHKのワイルドライフで放映されたカンダイ、その番組の紹介記事の一部を紹介します。

皆さんは佐渡島というと、どんなことを思い浮かべますか?『佐渡金山』『佐渡おけさ』を真っ先にイメージされる方が多いと思います。実際、これらを楽しみに、たくさんの人たちが佐渡を訪れます。
      

しかし、世界的に見ると違うんです。
佐渡と云えば、なんと『弁慶』!今回の主人公巨大コブダイなんです。
実は、2010年初頭に世界中で公開されたフランス映画『オーシャンズ』に、弁慶が登場しているんです。

コブダイ「弁慶」の生息地、佐渡島

コブダイ「弁慶」の生息地、佐渡島

映画が公開されるやいなや、世界中の人たちが、弁慶のド迫力の風貌に魅了されました。
実際、撮影期間中、弁慶の棲んでいる北小浦の沿岸には、夥しい数のダイビングボートが訪れていました。外国人のダイバーも多く見受けられました。

とあります。

ただ単にコブダイという魚が縄張り争いをしている現場を撮影したのなら、それほどこのコブダイも有名にはならなかったと思われます。

ところがこのコブダイは長年をかけて、餌付けを行いその結果、1mもあるコブダイがダイバーに近寄ってくるほど信頼関係が築けたというのです。

ダイバーに近寄ってきて一緒に泳ぐ映像を見ていると、なんだか「イルカの仲間」のような気がして、いかついコブダイも見方によっては可愛いと思えるほどです。
         

現在は大ボスの「弁慶」もそのライバルの「ゴル」も2013年に亡くなって、北小浦の赤岩ポイントでは三代目のボス「ヤマト」が君臨しているようです。

2.千葉県館山市、須崎神社を縄張りとするコブダイ「頼子」

東京湾の入り口、館山湾の水深12mの海底に神社があります。
この神社は海の神様を祭る「洲崎神社」の分社として20年ほど前に建てられました。
ところがこの神社を縄張りにするコブダイがいるそうです。
   

名前は「頼子」と言い、とても人なつっこくて、この海のアイドルです。
神社にお参りしようとしてダイバーや神主が潜ると、どこらともなく「頼子」がやってきて、一緒に泳いだり、コブに触らせてくれたりしてダイバーに大人気のコブダイです。

この様子は2016年1月11日に「NHKニュース おはよう日本」で取り上げられました。
もちろん名前は「頼子」ですがメスではありません。

コブダイ「頼子」の生息地、館山市

コブダイ「頼子」の生息地、館山市

50cmを超えて大きくなるとコブダイはメスからオスに性転換するので、れっきとした1mのオスです。
この神社は源頼朝にゆかりがあり、頼子と命名されたとのことです。

これらの映像を見ると、コブダイを釣るということに複雑な心境となります。

先日も71cmのコブダイを釣り上げましたが、写真を撮っただけで海に帰してしてやりました。せめて「食べない魚は釣るな。食べきれない魚は釣るな」の精神で、これからも釣りを続けたいと思っています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。