驚くべきシラサエビの価格差、三店の比較
こんにちは! 一平です。
第48回はシラサエビの価格についてです。
関西でのシラサエビの価格は、計量カップ一杯分で約500円(2019年)というのが、おおよその相場です。カップ一杯分、消費税込みで400円だったり、540円だったりする店もある。
一般の釣り人にとって、シラサエビを刺し餌として使うなら、一杯分の量があれば、一日中釣りをしても十分お釣りがくる。むしろ最後には、残ったエサを海に捨てて帰る場合も少なくない。
しかし、シラサエビをエビ撒き釣りや、遠投かご釣りなどの方法で、マキエにする場合には多くの量を使うことになる。また、常時釣りに出かける人にとっては、一杯のシラサエビの量が多いか、少ないかは重要である。
1.驚きのシラサエビの価格差
シラサエビを購入するとき、カップ一杯分でどれくらいの量が買えるかを調査した。
一平が2017年の8月~10月にかけて調査した結果では、(9回の調査で)
カップ一杯分は
① シラサエビの数は 68匹~315匹
② 重量は、 約40g~110g であった。
「え!こんなに差が有るの?」 信じられない釣り人もいるかもしれない。
もちろんカップは一定の容量なので大きいエビがそろっているときは、その中に入る数は少なくなるし、小さいエビが多い場合、数は多くなることは言うまでもない。
また、日により、店員により、季節により価格が変動するのも不思議ではない。
しかし重量が40~110gの差はどう説明するか? 20~30%ではない。2~3倍の差である。
もし、主婦がスーパーでシラサエビを買うとしたら、苦情が出ること間違いなしである
言うまでもなく、計量カップの大きさは、決められたものではなく、各店で独自のものを使っている。ある店では、図―1のような木製の枡を使っているし、またある店ではプラスチックの容器を使っていたりする。
しかし、一杯いくらと言っても、一杯の大きさは、はっきりしていないのである。
また、シラサエビ販売は、店員によって、すり切れ一杯だったり、大盛り一杯であったりする。大盛りにしてくれた時は、なんとなく得した気分で釣りができる。
しかし、もともと容器が小さいかもしれないのである。
大よそではなく、シラサエビを重量単位で売っている店は、数少ないが、ある。
この販売方法は、合理的で納得し易い方法であろう。
この場合は、50g、約500円くらいが相場のようだ。
しかし、これは後で述べるが、カップ一杯分として買ったほうが得なのである。
一平の調査では、カップ売りの店での価格をg数に換算すると、一店は50gが約500円、他の二店は約300円だった。
自分が、いつも買っているシラサエビ一杯分は、「何gで、何匹位入っているのだろうか」
「どこの店で買うと、同じ額で多くのシラサエビが買えるか」知りたいと思う釣り人は多いのではないだろうか。
そこで、垂水、明石近辺の3店の比較をしたので報告する。
(釣りをする前に、釣り場でシラサエビの数を数えるには相当の根気が要りますよ~、
途中で「え~と、いくつだったかな?253?いや263?だったかな~」一人だと途中でいくつだったか自信がなくなるときがあります。この時、一からやり直しです。
またぴんぴんと跳ねて、エビクーラーから飛び出す奴がいるし・・・大変です(笑)
もちろん、エビクーラーとエビを移す容器(水を入れて、あらかじめ重量を測定しておく)および0.5g単位の計測ができる重量計も必要ですよ~)
2.三店のシラサエビ価格の調査
表―1は、2017年の8~10月にかけて、一平が明石、垂水近辺のシラサエビ販売店で、実際に購入した結果である。どの店にも肩入れは、していませんのでご安心を(笑)
表―1より、カップ一杯分で買えるシラサエビの
・ 重量が多い順は B店 >C店 >A店 の順である。
・ 数(匹数)が多い順は、C店 >B店 > A店 の順である。
・ 10gの価格は A店 >B店 ≑ C店 の順である
・ 500円で買えるシラサエビ(重量)は
A店 50.7g B店 79.7g C店 82.2g となった。
従って、50gが500円で販売している量り売りの店よりも、カップ一杯売りで買った
方がお得なようである。
・ C店は一匹当たりの重量が0.29gと極端に少ないので、量は多いがエビが小さい。
・ B店、C店は、500円で、ほぼ同量(重量)のシラサエビが買えたが、B店の方が、エビ
の大きいのが混在しており、サシエにも困らず、非常に有用であった。
(調査で、カップ一杯のシラサエビ量が60gより少なかったのはNO1,NO2,NO4であるが、いずれも8月及び9月の初めなので、季節的な要因があったのかもしれない)
3.シラサエビカップ2杯分の写真
表―1に示したNO1~NO9の内、2,3,4,6,7,9の写真を、図―3に示します。
図―3より、目安として
・ カップすり切れ一杯より少し多めに入れたときは、シラサエビの重量は、110~120
g程度となった。
・ カップに大盛り一杯入れてくれると、 シラサエビの重量は 140~180g程度とな
った。
もちろんカップについても500円用カップ(一杯用)、1000円用カップ(2杯用)があり、500円用カップで2回大盛り入れるのと、1000円用(2杯用カップ)で大盛り1回では量が異なってくるが、一平が購入したときは、2杯用カップでした。
4.一平の感想
シラサエビを販売している3店の価格比較をして驚いた。
店、店員、季節で差があるとは、なんとなく気づいてはいたが、これほどとは思いもよらなかった。同じシラサエビ10gの値段が、店によって日によって、45~137円と変動するのである。
その差、約3倍である。そもそも計量カップの大きさが統一されていないのだから、当然と言えば当然であるが・・・
エビの評価は、数量や重量だけでなく、大きさや生きの良さにも影響される。
さらに、価格は需要と供給により変わるもので、日本海側に行くとシラサエビの価格は2倍以上となるし、関東だと匹数売りだと言うから、さらに何倍にもなるかもしれない。
エサは、馴染みの店で買うのも結構、看板娘がいる店で買うのも結構、各人が何を好むかで、店の評価は変わるので、自分に合った総合的に良い店を探すのが一番であることは言うまでもない。
今回のブログは、店の評価が目的ではないことをくれぐれも強調しておきたい。その日の店員の気分によって、買える量が変わってくるのを非難しているわけでもない。どんな品物でも、需要と供給によって価格が変動するのは当たり前だからである。
これだけ、差が有ったにもかかわらず、実際の釣りにはほとんど不自由は感じなかった。
A店のエビは、比較的大きいサイズのものが多かったので、使い方も慎重で、丁寧であった。
エビがぴょんぴょん跳ねて、エビクーラーを飛び出したら、ちゃんと1匹ずつ拾って、エビクーラーに戻して使っていた。
ところが、エビの数が非常に多い場合には、2匹や3匹容器から飛び出しても、余り気にも留めず、数匹の子雀が喜んでエビのおこぼれを、ついばみに来るのを歓迎していた。
遠投かごの中に入れるマキエ用のエビの数は、たいてい10~20匹ぐらいであるが、 少し多く入れても それほど釣果には影響していないように思える。
要は、ジアイの時に、いかに手際よくエサを撒くかが重要なのである。
釣りが終わった時、エサが足りないと思ったことは、あまりなくて、むしろ海にエサを捨てる場合の方が多かった。人は、少なければ少ないなりに対応するものである。
それでも2杯分のシラサエビの写真NO2とNO6やNO7を比べてみると、やはりその違いに愕然とするのは一平だけだろうか。
第49回は、「真鯛釣りのエサ、スジエビ(シラサエビ)の種類と分類」について報告する予定です。
コメント
カゴ釣りを始めた私にとってここの情報はすごく為になっております。
竿、リール。カゴの種類スペックもまとまっていて購入の参考になります。
ダイワのインプレッサとミリオネアカゴ300でカゴ釣りを始めて遠投が4-50メートルくらいの所、100メートル以上も飛ばす人を見てショックを受けました。
それからどう飛ばすかを考えているんですが。
インプレッサから剛弓に替えてより飛ばせるのかと思ったが5-60になったくらいで全然飛距離が伸びませんでした。
どうしたら80メートル以上飛ばせるようになるのかと?
カゴの重さは12号を使用しています。
飛距離アップの為にリール購入しようと思うのですがをミリオネアカゴからアンバサダー6500CSに切り替えればより飛ばせるようになるのかな?
アドバイスをお願いします。
ダイワのミリオネアカゴ300やシーホークは、アンバサダーのコピー商品のようなものです。
コピーといっても日本製ですから十分な耐久性、能力を備えていて、決してアンバサダーに劣るものではありません。
(ラインアラーム機構がないとかチョットした違いはありますが・・・)
基本的に飛距離が50~60mなら、道具のせいではありません。投げ方の問題と思われます。
カゴ12号なら、一般の人でも(体力のない人でも)80mは飛ばせるように必ずなります。
竿にタメを作る(しならせる)ような遠投練習を、繰り返してください。特に注意点は、投げた時、体が前に突っ込まないよう
にすることが大切です(背筋を伸ばした状態でフィニッシュします)
私の知人も、距離が出ず、バックラッシュを連発していましたが、諦めず練習した結果、今では90mの遠投ができるようになり
今では、遠投かご釣りが楽しくてたまらないそうです。